概要
過去(2014~2016年)に渡って事業拡大を支援した企業への追加支援。次なる領域として日本でも当時市場拡大中であった「マーケティングオートメーション(メール配信によるマーケティングツール)」の導入支援事業の立ち上げを行った。自身にとっても未知の領域であったが、数ヶ月他社でノウハウを学ぶなどした後、新規プロダクトの開発に着手。会社紹介、サービス紹介、営業提案資料などへの反映を行いブランドイメージの転換を図った。
期間
2017年01月〜2022年12月
背景
2014~2016年の支援の詳細はこちら
既存サービスであるコンテンツ制作、マーケティング戦略設計(コンサルティング)は、確立し顧客は増えていたものの、
・コンテンツ制作:定常的にマーケティング業務を行っていない顧客が、イベントなど単発のニーズでの発注が多かった。
・マーケティング戦略設計:「ホームページをリニューアルしたい」など、何らかの別の動機がないとニーズが喚起されないことが多かった
→「デジタルツール導入によるマーケティング施策の新規立ち上げ」という入り口から、既存サービスのニーズを創出することを目指した。ゼロからの施策立ち上げで戦略設計のニーズが喚起され、施策の運用中継続的にコンテンツ制作のニーズが喚起されるため。
課題
・社内にインサイドセールスのスキル・ノウハウがない。
・新規プロダクトの案件獲得経路が存在しない。
取り組み
・新規プロダクトは「マーケティングオートメーション導入・運用支援」に決定。
・(筆者が)マーケティングオートメーションの運用支援を営む他社へ出向しノウハウを習得。
・マーケティングオートメーションツールのベンダーと業務提携を結んでいるSIerと連携し、SIerがシステム開発領域を、自社がマーケティング領域を担当する役割分担でサービス提供を開始。
・サービス資料、コンサルティング資料を作成。コンサルティングの実務を担当。
結果
・インサイドセールスの新規案件獲得経路の確立
→ツールベンダー、SIer経由で新規案件が発生
・インサイドセールスの顧客にコンテンツ制作サービスのアップセルが可能に
→顧客の生涯売上アップ
・マーケティングオートメーションツールより、顧客データ取得
→顧客データを活用したデータサイエンス事業の立ち上げへ着手
・2017~2022年にかけて年間売上の3倍増を達成。
取り組みのアウトプット
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サービス資料の抜粋。マーケティングオートメーションの役割と、ツールの各機能を図示し、初めての顧客にもわかりやすいように提示できるように。
コンサルティング資料の抜粋。マーケティングオートメーションツールの主要な機能をどのように組み合わせて使用すればよいか、標準的なパターンを提示。
コンサルティング資料の抜粋。顧客(BtoB企業)の集客~商談獲得までの流れを図にまとめ、デジタルツールを活用できる領域を特定していく。
コンサルティング資料の抜粋。ツールを利用したメール配信により新規商談の機会を創出し、営業にどのようにバトンタッチしていくか流れを図としてまとめた。
配信に使用するメールのサンプル。ツールの導入に伴い初めてコンテンツ制作を行う顧客も多いため、どういったコンテンツを作ればよいかサポートを行う。
メールの文面でどういった点に気をつけるべきかポイントを解説。初めてビジネスメールの文章を書く顧客も多いため。
マーケティングオートメーションによるメール配信ではランディングページ(フォーム付きWebページ)も使用する。顧客に制作スキルがない場合、制作の代行も行う。
全サービスの概念図。「デジタルツール導入によってマーケティング活動をスタートする」という点を軸に、その前後をカバーする役割として既存サービスを体系化した。